2次元オタクのヅカ記録

最近宝塚にハマってしまったド新規のしがない2次元オタクのヅカ日記

【宙組】アナスタシアの観劇記録

2020年を締めくくる宝塚大劇場公演は宙組の「アナスタシア」

生で観て良かったオブザイヤーでした。

最強にめっちゃ好きな作品になってしまったわけなんですけども、

舞台をふんだんに使った演出好きすぎて。そして、この演目は実に今の宙組にピッタリな作品だなぁと感じました。

で、今回は2階席、1階席の両方から観劇したので、座席の感想もついでに記録しておきます。

 

 

・2階席(B席)からの見え方

初見は2階席B席11列サブセンターでした。

2階席は音がしっかり響くので今回のミュージカルナンバーめっちゃ心地よい~~!

舞台の全景や、照明の表現を見るのに関してはやはり2階席は最高ですね。

ただ、アナスタシアは映像を使った演出が多いため、舞台奥の壁の背景は見切れてほとんど見る事ができなかったのが少し残念だったかな~という感じです。

舞台奥の見切れはあるものの、しっかりアナスタシアの世界観に入り込むことはでたので違和感なく最後まで楽しめました!!ていうかこの席で見て普通に良すぎてチケット増やそうって気持ちになりました。

 

・1階席(A席)からの見え方

2回目は1階A席の上手席でした。

1階後方席は頭上に2階席が被るため、音は籠ってしまい、ミュージカルナンバーを楽しむ、というのには不向きな席かもしれないな~と若干感じました。

しかしながら、B席からは見えなかった舞台奥の映像がしっかりと見れますので、盆が回る動きに合わせて背景も回っているというテンショ爆上がりな演出がばっちり見える点と、臨場感が味わえます。やはり2階に比べると目線の高さが同じためか、1階席の方が物語に入り込みやすく感じました。

1階個人的によかった点は背景こうなってたのか~!!と気づけた事ですかね(笑)

毎回円盤などでは背景映像が薄くなて見にくくなってしまう為、生で観れてよかったとより感じました。

 

 

 

1階、2階からそれぞれ見ると感想も変わってきちゃうのですが、全部含めたトータルな感想を記録しておきます。

 

ちなみにアナスタシアのストーリーを簡単に説明すると、

ロシア革命でアナスタシア記憶失う→パリにいる皇太后がアナスタシアを探していると聞きつけたディミトリ(トップスター)が報奨金の為に偽物アナスタシアを連れて行くぜ!というテンションで娘達をオーディション→アナスタシアはパリで誰かが待ってるのよ!なテンションでディミトリに会いに行く→よっしゃパリに行くぜ!!→皇太后とご対面→いざこざがありつつもHAPPY END

です。

 

家族愛的な要素と恋愛要素が混じったお話です。

なんかもう全体的に最高なんですけど舞台転換だったり演出なども個人的に最高にアゲアゲになったので語らせていただきます。

 

 

▼演出と舞台転換が最高なんだけど~~~~

最初から最後まで絵本の中に入り込んだみたいな演出がされているので本当に物語に没頭できるのが素晴らしいんですよね!!!

最初のシーンがゆめゆめしい所からのスタートなので、より入り込みやすいのかな?

フィナーレの舞台セットや演出めっちゃ素敵で。本当に最後まで夢みさせてくれる演目です。

 

さて、アナスタシアの演出は映像がふんだんに使われています。

個人的にめちゃくちゃ好きなのはディミトリの俺の街紹介ソングです。(曲名わからん)

盆が回りながら背景の映像も回ってるんですよね。それが絶妙にドラマチックで最高の演出となっていますし、後ろで他のカップルが踊っていたりするのでそういった舞台全体をみて楽しむシーンになっているのがめちゃくちゃ好き~~となったポイントです。

そしてもう一つ、アナスタシアの過去の記憶の再現の時に、舞台両端に舞踏会でペアダンスしている影が映るのですが、それも何とも言えない奇妙さみたいなものがあって好きでした。映像と空間を上手く使った演出でゾワッっとする感じ、嫌いじゃないです。

 

そして舞台転換もスムーズなんですよね~~~!序盤でもうすでにあ、最高みたいな転換があって私は鳥肌たったんですけど何がどうなって鳥肌だったのかは思い出せないというポンコツ(笑)セットの使い方が上手いというかなんというか。

そういえば、ロシア革命で逃げる王族ってのを王宮の渡り廊下(?)的な感じのセットで表現したりするのですが、あんな小さいセットなのに臨場感はしっかりあるしなんかもうスゴイという言葉しか出てこん。

 

あと電車のシーン好き!!!!(大声)

電車の外側と内側を盆を回してうまく使っていたのが最高ですね!!

窓から顔出して歌う所だったりもう可愛いのなんのって~~~!!

車内の方もわちゃわちゃしてて可愛いし…最高なんだよなぁ……

電車のナンバーも楽しくてすっごく好きな場面ですね。これは生で観て

 

 

▼現実的なシーンとゆめゆめしい世界観

そんなこんなで素晴らしい演出がありつつも、宙組さんの表現力もまぁすごいのです。

前作のフライングサパでも鳥肌が立つような場面があったのですが、今回のアナスタシアもあったんですよね、それがロシア革命のシーンです。

王族を襲いに来るシーンというのがダンスで表されているのですが、それがなかなか怖いんですよね。

王族を囲うように銃を持った兵士たちが踊っているのですが、緊迫感があってかなり見ている方も辛いし体力使うわ~

これも宙組さんの表現力あってだと思いますし、そういったシリアスシーンの緊張感を表すのピカイチなんじゃない…?二作連続でこういうシーンを見てそう思いました。

この革命前が結構幸せな感じだったりするので余計にしんどみがあるんですよね。

ゆめゆめしい王族の世界から突然現実的になるので温度差で風邪ひくわ!!って感じなのですが、現実的だけども、ゆめゆめしい世界感とズレない程度の現実的なシーン??語彙力が無さ過ぎて表現できないのですが、違和感なくシーンが繋がっている…と言ったらいいんですかね?絶妙なバランスで物語が紡がれていくのがすごいな~~と勝手に思ってました。

 

それにしても白い王族の衣装は華やかでめっちゃいいですね~~~。

太后に会いに行く時の青いドレスはアナスタシアを代表する衣装だと思っているので、あのドレスで出てきたときはめちゃくちゃテンション上がりました。

やはりドレスなどのきらびやかな衣装は宝塚の得意分野なんでしょうな。

平民たちの地味な色の衣装も結構かわいかったりするのでお衣装部さんすごいぞ。

 

 

▼配役も歌も素晴らしい~!

そしてアナスタシアは楽曲が超超いいんですよね~~~

トップコンビの歌唱力も良きなのですが、脇役やコーラスも素晴らしい。

海外ミュージカル楽曲はコーラスの場面も多い印象なのですが、綺麗なハーモニーで耳福。今の宙組は総合力の塊だな~と感じますし、円熟期ですね。

 

そして宝塚はスターの序列で配役が決まっていくわけなのですが、違和感のないキャスティングなのもスゴイ!

 

真風さんのディミトリは、最初はアナスタシアに適当に接したりしてますが、心惹かれていくようになるとだんだん包容力というか、陰でアナスタシアを支えてる雰囲気をまとってくるのが流石ですよ…彼女の幸せを願うあの感じね…好きですね

 

星風さんのアナスタシアは、強気な女の子なんですよね。王族の血が流れてますよ~感のある気高さもあって。あと、にじみ出る品の良さってやっぱタカラジェンヌの得意分野(?)ですよね。平民だけどアナスタシアやっぱり品があるんですよね。他の平民を演じているジェンヌさんは逆に平民に徹しているのでザ平民って感じで、この差もアナスタシアを際立たせてるのかもな~などと今思いました。

 

 

他のキャストも素晴らしいのですが語りだすと長くなるので割愛(すまん)

メインカップルよりサブカプの方が濃厚な絡みがあるのはびっくりでしたね。

個人的に皇太后の気高さが本当に大好きです。組長さんさすがです。。。

芹香さんの日替わりネタも必見。

 

舞台としての完成度が高く、アナスタシアは本当に生で観て良かったオブザイヤーですね!

 

 

 

 

余談

アナスタシアは 生で観て良かったオブザイヤーなのは確かなのですが、正直どの作品も生で観る事に良さしかなかったんですよね。

公演再開してから見た演目のはいからさん、ピガール、アナスタシア、どれも最高に大好きなのですが、それぞれ良さが違うのが面白い。

 

花組:はいからさんは漫画から出てきたようなビジュアルとラブコメで胸キュンがあり、困難がありながらも幸せな結末でハッピーになる作品。

 

月組:ピガールは喜劇なので全体的におもしろ要素がたっぷり。そして宝塚の代名詞でもあるレビューが楽しめ、華やかで楽しい作品。

 

宙組:アナスタシアは洗練されたミュージカルで、ストーリー、演出、セットなどミュージカルの良さを五感で感じる作品。

 

みんなちがってみんないい。

それぞれの組の良さを生かした作品だったので本当に全部大好き。

来年の演目も気になるものばかりで来年が楽しみ。